AI(愛)社会

AIロボットといえば、彼!?
私の会社にも2人ほどいらっしゃいました。

皆様、こんにちは。世界を愛で語るブログ、第32回です。

本日、国会でいわゆるスーパーシティ法案が成立したと聞きました。AIを活用した未来型都市を作る法案というところでしょうか。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200527/k10012447081000.html

賛否は色々あると思うのですが、よくこの件とセットで個人情報の話が話題になるので、少しお話ししたいと思います。

そもそも、AIを活用した未来都市は、ドイツでいうところのIndustry4.0、分かりやすくいうと第4次産業革命の思想、もしくはそれに近い思想をベースにしています。

ちなみに、第3次産業革命が、私が学生の頃盛んに言われたIT革命におおむね該当します。

IT、インターネットを核にした第3次産業革命に対して、第4次産業革命は、さらに4つの核心技術により、これまでの新たな世界が生まれるという思想です。

その4つは、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットです。IoTは、モノのインターネットといって、日常生活の中のあらゆるものがインターネットで繋がることをいいます。よくいうスマートホームみたいなものがイメージしやすいですね。

実は、これらの4つの技術という血管を流れる血液というか、これらの核心技術の核心こそが、個人情報です。

すなわち、IoTにより生活の中のあらゆる場面で個人情報が収集され、それが集約されてビッグデータとなり、これをAIに投入すると、人間の頭脳では考えつかないソリューションが生まれ、そのソリューションをロボット技術が形にする。

そうやって、これまで考えもつかなかった未来を作り出していく、というのが基本的な発想です。

この壮大な実験がスーパーシティといわれる地域で行われる、ということなのです。

したがって、個人情報あってこそのスーパーシティなので、個人情報の集約はせざるを得ないです。しかし、そこにはどうしてもリスクが伴います。

生活のあらゆる面にIoTが浸透すると、簡単に監視社会が作れてしまうのでは、と思えるからです。

したがって、情報を集約する主体には、今まで以上に高度な信頼性が求められます。情報銀行とか、政府から独立した監視委員会などの設立はこの文脈で発生します。

個人情報は、今、もっとも重要な個人資産だ、ともいわれていますが、まさにそのとおりだと思います。その貴重さが、もっと正しく理解されてほしいです。

預け先は少なくとも金融機関並みの信頼が必要ですし、監視委員会には、今話題の検察庁くらいの気位が必要に思えます。

企業も、政府も、未来を創造するには、この課題に答えないといけないのですね。

私は、個人的に、個人情報の集約から生まれる未来の社会は、皆さん一人一人の貴重な資産から生まれる、共有財産なんだろうなあ、と考えていますし、その有益は、すべての個人に還元されるべきだと思います。

それこそ、AI(愛)社会!

世界を愛で語るブログでした。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。