オレオレ、誰? 愛の言葉
皆様、こんにちは。世界を愛で語るブログ、第43回です。
今日は、詐欺のことを久しぶりに書きたいと思います。特に、振り込め詐欺の中でもいちばん有名な、オレオレ詐欺、母さん助けて詐欺についてです。
最近は、公務員や金融機関と名乗れば思わず信頼してしまうことをつけこんだ詐欺が流行っていることは、以前お話ししました(愛を奪う奴らは、いったい誰だ http://lawyer.sail-church.tokyo/entry/2020/04/26 )。
これに対して、オレオレ詐欺、母さん助けて詐欺では、詐欺師たちは、親子の愛情につけこんで詐欺を働きます。
その特徴として以下のものがあります
1. 基本電話でおこなう。
2. ターゲットは年配の女性で、大学生~社会人の息子さんがいる方。
3. パターンはいくつかあるが、複数の登場人物で迫真感を出してくる。
4. 本人のものではない口座に振り込ませるか、知り合いを装う仲間に金を渡させる。
1.は、相手に考える余裕を与えず、かつ、足がつきにくいということから選ばれます。できるだけ周囲に相談させないで、ひとりでパニックにさせるのが詐欺師たちの狙いです。
2.は、基本的にお母さんの愛情につけこむという意味もあります。男性が電話口に出ると、すぐに電話を切ることが多いようです。
3.迫真感が出るように、一定のパターンが用意されています。だいたい以下のような感じです。
1) 痴漢パターン
息子さんが痴漢をして捕まった、と警察官や弁護士を装い電話してくる。警察官、弁護士などが登場して、示談金や慰謝料名目でお金を要求してくる。
2) 交通事故パターン
息子さんが交通事故を起こして、相手が大ケガをしたと装い電話してくる。警察官、保険会社、弁護士などが登場し、示談金や慰謝料名目でお金を要求してくる。
3) 会社の金を使い込んだパターン
息子さんが、あるいは息子さんの上司や同僚が会社の金を使い込み、それを返済しないとクビになる、会社から訴えられる、という名目でお金を振り込んでほしいと要求してくる。
誰でも、もしかしたら、本当かも!と思わされ、かつ、パニックになりやすいシチュエーションが用意されています。
これを聞いても、皆様、ご自分は大丈夫、とか、私の両親は大丈夫、とお思いの方も、いらっしゃいますでしょうか。。。
実は、私も、そう思っていました!
私の母は、性格ははっきりしていて、怖いものなしな感じであり、息子たちを信頼する、と常々話していたので、引っ掛かるはずがない、と思っていたのです。
しかし、、、
その母も、危うく引っ掛かりそうになりました。少し昔の話ですが、、、
母いわく、
-池袋警察の警察官名乗る電話で
-息子さん、電車で痴漢して捕まったと言われ
-慌てて私の携帯に電話しても出ない(何か用事があり、とれませんでした)
-弁護士が出てきて示談しないと裁判にするしかないとか言われ
-電話の向こうから女性のすすり泣く声が聞こえる
と言った状況で、完全に信じてしまったそうです。あとで、「すまん!!!信じてしまった。ほんとに演技うまくて~。」と謝られました。まあ、しょうがないですよね。。。
しかし、母が、「それじゃあ、お金のことは、夫と相談して連絡します。池袋警察に電話すればいいですね?」と話したところ、相手は、「ま、まあ、そですね。」と少しおどおどした対応になったので、
母が、一度電話を切り、池袋警察に電話したところ、詐欺だと分かった、とのことでした。ここでも、ぎりぎりで神様に守られました、、、。
というわけで、誰でも気を付けないと危ないと思います!ご家族で、一度は注意しあい、詐欺かどうかを確認するための合言葉や質問などを決めておくとよいと思います。
母は、私が弁護士になってからは、必ず私に連絡をくれます。また、私と妻氏も、いざというときの防犯のための合言葉、決めてあります。
守ろう、愛の言葉で
世界を愛で語るブログでした。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。