隙を与えない愛~ながらスマホ防止条例(足立区)

おうちの前に現れた、謎の地上絵(笑)解説はしません(できません、、、)。

皆様、こんにちは。世界を愛で語るブログ、第64回です。

Sail of the Lord Churchのある足立区では、このたび、「足立区ながらスマホの防止に関する条例」が制定・施行されました(7月13日施行)。

https://www.city.adachi.tokyo.jp/kotsu/nagara.html

「ながらスマホ」とは、スマートフォンや携帯電話を操作したり、画面を注視しながら歩行または、自転車を運転すること、となっています(同条例第2条(5))。

「ながらスマホ」をしてはいけない場所は、道路や公園などの公共の場所で(同条例第5条第1項)、そのような場所でスマホなどを使用する場合は他の人の通行の妨げにならないようにすることも求められています(同条例第5条第2項)。

ただし、罰則はありません。

条例の名前では「ながらスマホ」ですが、対象はスマートフォン、携帯電話、タブレットなど、歩行者が携帯できる電子機器一般に及びます。

ここで、皆様が疑問に思うのが、「ながらスマホ」が危ないのはわかるけど、

– 地図アプリを見ながら歩くことは?

– 電話しながら歩くことは?

– 公園で歩きながら撮影することは?

といった疑問だと思います。足立区議会では、「これらもすべて該当する。」と立法担当者は答弁されたそうです。

さすがに、これでは厳しすぎるという意見もありましたが、ひとまず条例を制定させることを優先させたというところでしょうか。

足立区の交通対策課は「今は区民に条例を知ってもらい、ながらスマホの危険性を知ってもらう段階。だが将来的に、区民に注意や指導を行うためには、施行細則が必要になるだろう。」と話しているそうですから、まだ条例ができただけで、注意や指導もおこなわれる段階ではなさそうです。

足立区は歩道が広く、自転車が歩道を走行することが多いので、他の区よりもいっそう注意が必要なので、区民の皆様にアラートを出すために、いわば広報的に条例の制定を優先したのは理解できます。

車でも同様の規定が各地の条例でされていますので、将来的にはある程度常識的なところで落ち着くでしょう。

たとえば、カーナビに関しても、「注視」するかどうかが基準になりますが、0.1秒ならいいが、3秒はダメ、などと細かく規定することはできていません。

歩行者は車より速度も遅く、このような細かい規定はいっそう困難です。

しかしルールが作られたから、カーナビが走行中は操作できないような設定になったように、もしかしたら、今後は地図アプリも歩きながらは操作できなくなるかもしれません。

また、電話の全面禁止はやり過ぎに思えますが、運転中のイヤホン使用が禁止されている地方自治体もありますから、周囲の音声が全く聞こえなくなるような没入感のあるイヤホンやヘッドホンを使用しての通話は、歩行中も禁止になるかもしれません。

まだこのような段階なので、本当に危険な行為が何かは、私たち自身でも考える必要があります。私は、少なくとも以下の2点は、どのような状況でも避けた方がよいと考えています。

1) 地図アプリかにかかわらず、前方や周囲を見ないでスマホ等ばかりを見ながら歩行すること。

2) 周囲の音がほとんど聞こえなくなるような没入感のあるイヤホンやヘッドホンを使用しての歩行。

もちろん、交通事故に遭うのもそうですし、周囲に迷惑をかけることもそうなのですが、場合によっては、「当たり屋」による割れ割れ詐欺(参考「割れた画面に最初から愛はなかった。」)に巻き込まれたり、性的暴行の被害に遭うこともあるからです。

詐欺師や犯罪者からすれば、周囲で何が起こっているか分からないで歩いているから、ターゲットにしやすいのです。

ながらスマホが減れば、事故の起きる危険だけでなく、詐欺師や犯罪者のつけいる隙が、それだけなくなります。

隙を与えない愛。

だからやめよう、ながらスマホ。世界を愛で語るブログでした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。