憲法記念日~法は神様の愛

5月3日は憲法記念日です。

皆様、ご無沙汰しております。世界を愛で語るブログ、2021第16回です。

1947年の今日、日本国憲法が施行されました。5月3日は、その施行を記念し、国の成長を期する祝日です。

若い人たちには実感が湧かないかもしれませんが、ほんの76年前まで、日本は戦争をしていました。

それも小さな国同士の戦争ではなく、世界を巻き込んだ大戦争です。

どんな考えをお持ちの方でも、戦争そのものを目的にして、ただ戦争がしたい!とばかり思う人は、いないと思います(いないで欲しいです。)。

理想としては、誰でも平和な方がいいはずです。

日本の戦争の歴史は、1945年に第二次世界大戦、太平洋戦争が終わるとともに終わりました。

その後、日本が戦争から復興するために、たくさんの技術や物資や人が送られて、日本は復興してきました。

その中でも、日本が平和的に復興するために提供された偉大な法技術の結晶が憲法であると私は思います。

簡単にいえば、当時の最高級品です。

私は弁護士で、法を扱う技術の対価として、お金をいただいて生活しています。

法は私の商売道具でもあるのですが、どんな製品にも時代と共に進化と発展があるように、法もそうです。

たとえば、飛行機は飛行機でも、ライト兄弟の作った飛行機は、今の時代の飛行機とは比べ物にならないですよね。

私は子供の頃、家で黒電話といわれたダイヤル式電話を使っていましたが、その頃は一人1台スマホを持つ時代が来るなど、想像もできませんでした。

そのように、法にも、果てしない進化と発展があります。日本に導入された日本国憲法は、当時の法の世界では最高の逸品であり、野心的な作品ともいえるものでした。

誤解を恐れずにいえば、まさに革命的な法技術の導入でした。黒電話のおうちに、一人1台スマホを渡されたようなものです。

その核心は、平和を望み(平和主義)、主権を国民に委ね(国民主権)、一人一人の自由と命を守ること(基本的人権の尊重)にありました。そのために、権力者による専制を憲法で防止することを目指しました(立憲主義)。

特に、ここまで平和主義に踏み込んだ憲法は世界の中でもとても珍しいといわれています。

今の日本国憲法は、当時としては最高水準の法であり、平和を愛する神様が、敗戦ですべてを失った日本に期待を込めて下さったプレゼントだと私は思います。

もちろん、もう76年も過ぎているし、時代に合わないところもあるかもしれません。

しかし、日本国憲法の大先輩であるイギリスのマグナ・カルタ(大憲章)は、800年経った今もなお、神様の傑作品としてイギリスの現行法であり続けています。

戦争を終わらせ、平和を下さった神様に感謝し、どのように時代が変わっても、法に込められた神様の思いを、大切にしたい、と思います。

法は神様の愛

世界を愛で語るブログでした。皆様、安全で素敵な連休をお過ごしください。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。