月別: 2023年10月

神様の平和とスポーツ大会

神様の平和とスポーツ大会

ややロス。。。

ラグビーワールドカップが終わりました。

今年の優勝は南アフリカでした。このブログはあくまで、クリスチャン弁護士が語る愛のブログなので、どこまでもクリスチャン目線で、南アフリカの優勝を振り返ってみたいと思います。

まず、不思議なのは、南アフリカは、ベスト8ら始まる決勝トーナメントを、全て1点差で買って優勝したことです。3点、5点、7点刻みで進むラグビーで、1点差が3回続くのはほとんど見たことがありません。その全てに勝つというのもまた、すごいことです。

準決勝では、普通は入らないような長い距離のゴールキックを、ポラード選手という名キッカーが、まるで誰でも蹴れば入るかと錯覚するような自然な蹴りかたで決め、それが決勝点になり勝ちました。試合後、ポラード選手と抱きあっていたパートナーの女性が「Thank you, Jesus, thank you」と話していたのをマイクが拾っていました。

そして、決勝戦の相手は、泣く子も黙るニュージーランド代表、オールブラックス。1995年に南アフリカが優勝したときの相手でもありました。その経緯は前回のブログに書いたので、ご覧ください。

http://lawyer.sail-church.tokyo/entry/2023/10/02/063817

下馬評は調子をあげてきたオールブラックスがやや優位でした。

試合前の国歌斉唱。ニュージーランドはラグビーファンにはお馴染みの「God Defend New Zealand」。

https://www.scrumunison.com/new-zealand

南アフリカは「The Republic of South Africa」。南アフリカの国歌は、「神様 アフリカに祝福をください」で始まり、民族が1つになることを神様に願い求め、公用語のうちの5ヶ国語で歌い上げる素敵な歌です。

https://www.scrumunison.com/south-africa

クリスチャン的には、神様に祈る2つの国歌を聞いて既に胸熱です。

そして、オールブラックスのハカ。しかし、世界で話題のハカよりも、普段は獰猛なプレーヤーである南アフリカのエツベス選手の悟ったような透明な表情がカメラに抜かれていたのが印象に残りました。

試合は互角の展開でしたが、前半は南アフリカ、後半はニュージーランドがやや優勢でした。ここで起こった不思議なことは、終盤、入れば逆転になる2つのゴールを、2つとも、ニュージーランドの名キッカーたちが外したこと。

そして、試合は1点差で終わりました。

南アフリカの生きる伝説のキャプテン、シヤ・コリシ選手が、仲間の選手を抱き止めながら、「Jesus, thank you」と呟いたのを、またもやマイクが拾っていました。これまたクリスチャン的には胸熱過ぎる展開です。

1995年の初優勝の時のいきさつを考えても、南アフリカにとってラグビーの代表チームは、人種を超えて国を1つにする特別な存在です。

その使命のために、神様とイエス様に祈り願ってきたことが成就したことを、心から祝福したいと思いました。

いのちを愛し、さいわいな日々を過ごそうと願う人は、舌を制して悪を言わず、くちびるを閉じて偽りを語らず、 悪を避けて善を行い、平和を求めて、これを追え。 主の目は義人たちに注がれ、主の耳は彼らの祈にかたむく。しかし主の御顔は、悪を行う者に対して向かう。(新約聖書 ペテロ第一の手紙3:10-12)

スポーツは神様に平和の栄光を帰するから、神様の目が注がれ、見る人々に感動を与えるのだ、と胸熱に語る、クリスチャン弁護士のブログでした。

愛と平和のラグビーワールドカップ

愛と平和のラグビーワールドカップ

このせいで、寝不足の方も多いですかね。

皆様、お久しぶりです。世界を愛で語るブログ、ラグビーワールドカップ編です。

今、日本で最も話題なスポーツイベントと言えば、そう、ラグビーワールドカップです!(※個人の感想です。)

私も、10代から20代の初めまで、10年ほどプレーしていた元経験者でしたし、ラグビー観戦は1989年から30年以上続けています。ですので、今はある程度の奥行きをもってこのイベントを見ることができています。

日本の皆さんが、ラグビーワールドカップをこれほど関心をもって見るのは、日本代表が、今から8年前の2015年大会で、既にワールドカップで2度優勝していた世界最強のチームの1つである南アフリカ代表に勝ったいわゆる「ブライトンの奇跡」が大きいと感じます。

これがどのくらいすごいことかといえば、ラグビーワールドカップの公式サイトが選ぶ、今までの全てのラグビーワールドカップの最も印象的なシーンベスト5の中で、堂々第2位にランクインするほどです。スポーツ界でも最も有名なジャイアントキリング(番狂わせ)の1つとして世界中で有名で、日本のヘッドコーチだったエディ・ジョーンズさんの母国であるオーストラリアでは2019年に映画にもなっています。

最近ラグビーを見るようになった方は信じられないかもしれませんが、今から28年前の1995年に行われた第3回ワールドカップで、日本は145-17という、あまり見たことのないスコアでニュージーランドに惨敗しました。それ以来、日本はラグビーの最弱小国の1つとみなされ、簡単に言えば馬鹿にされていました。

この出来事でついたイメージを完全に払しょくし、日本がラグビーの強国であると世界に知らしめたのが、ブライトンの奇跡でした。

一方、1995年に、日本を木っ端微塵にした最強のニュージーランドを破って優勝したのが、南アフリカでした。また、全てのラグビーワールドカップで選ばれた最も印象的なシーンベスト5で、2位の日本のブライトンの奇跡を抑えて1位に輝いたのも、この1995年の第3回大会で優勝した南アフリカのキャプテン、フランソワ・ピナール選手に、ネルソン・マンデラ大統領が優勝カップを手渡したシーンでした。こちらも「インビクタスー敗れざる者」という有名な映画になっています。

どうしてこのシーンが1位になるのかについては、南アフリカという国と世界中を巻き込んだ経緯があります。1948年から1994年まで、南アフリカには、アパルトヘイトという白人による黒人に対する人種隔離・差別制度がありました。このため、南アフリカは、世界中から経済制裁を受け、スポーツ交流さえも禁じられていました。そのため、当時からラグビーでは世界1位、2位を争う強国であったにもかかわらず、南アフリカは1987年第1回、1991年第2回のワールドカップに出場できませんでした。
しかし、この悪名高きアパルトヘイト政策は、政治犯として終身刑で27年間も投獄される等長年の苦痛に耐えて、1994年に黒人初の大統領となったネルソン・マンデラ大統領の下で、ついに撤廃されました。マンデラさんについては、別の機会にまた書きたいと思います。

こうして、南アフリカが国際舞台に復帰できる環境が整いました。新しい南アフリカを世界中にお披露目する舞台となったのが、1995年の第3回ラグビーワールドカップでした。その時は、南アフリカ代表にはまだ黒人選手はいませんでしたが、黒人のマンデラ大統領と白人のピナールキャプテンの友情は、南アフリカの融和の象徴となりました。

その恩恵で、今ではたくさんの黒人選手が南アフリカ代表としてプレーするのを見ることができます。それから24年後、2019年日本大会で優勝した南アフリカ代表の真ん中で優勝カップを掲げたのは、南アフリカ初の黒人キャプテン、シヤ・コリシ選手でした。

ですので、南アフリカと縁もゆかりもない私のような人でも、ワールドカップで南アフリカが活躍し、様々なルーツの選手たちが抱き合い、喜んでプレーしているのを見ると、特別な感慨があります。

また、この不思議な縁のある日本と南アフリカは、ラグビー界では今ではとても深い交流があり、多くのトップ選手が日本のチームでプレーしているのを見ることができます。これは、日本にとっても幸せなことではないでしょうか。政治とスポーツは別だといいますが、このような感動は、マンデラ大統領のような傑出したリーダーと、平和を希求する国際社会の努力なしにはあり得ませんでした。

平和を作り出す人たちは、さいわいである。彼らは神の子と呼ばれるであろう。(マタイによる福音書5章9節)

スポーツがただの運動でもなく、一番を決めるコンテストというだけでもなく、和睦、融和、平和の精神を表すなら、平和を愛する神様は、誰よりも喜ばれ、その神様の心が、私たちの良心をとおして深い感慨を与えて下さるのだと思います。

2019年の日本チームのスローガン、One Teamもよかったですよね。様々なルーツの選手で構成される日本チームも、引き続きその活躍を期待したいと思います。

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