4桁で守る愛(ドコモ口座の話)
皆様、こんにちは。世界を愛で語るブログ、第75回です。
今、ドコモ口座の不正利用の被害が話題になっています。
どうやったらこの件を分かりやすく伝えられるか悩むのですが、、、だいたいこんな感じです。
1 ドコモ口座は、LINE Payやペイペイと同じような決済ツールなのですが、本人確認が単純すぎて、簡単になりすますことができました。
2 銀行口座の口座番号と名前は、調べることが容易な場合が多いです。基本的には、4桁の数字の暗証番号でガードされています。
3 銀行口座の暗証番号が、4桁の数字で、それだけでドコモ口座に紐付けられている場合(金融機関によってはそうでない場合もあるようです。)、暗証番号さえ当てることができれば、本人に気づかれることなく、なりすまして作ったドコモ口座にお金をチャージして盗むことができてしまいます。
4 暗証番号も、数を撃てば当たる、いや、撃たなくても当たります。
5 チャージできるのは月額最大30万円です。これまでの情報を総合すると、8月末と9月初めにそれぞれ30万円で、数万円から最大で60万円の被害があり得ます。
6 被害に遭っている確率が高いのは、ドコモの契約者ではない人たちです。
7 被害が判明したら、基本的にドコモと銀行が補填してくれます。
いくつか補足します。
2について。銀行口座の口座番号と名前までは、金融機関によってはインターネットで検索できるところもあります。必要なお金の振込口座や決済口座として登録することも多いので、ハッキングによる流出などもあり得ます。暗証番号などよりも容易に把握されることが多いです。
3がドコモ口座のセキュリティホールでしたが、4の最後の頼みの綱の4桁の暗証番号は、実は破るのは簡単です。
そもそも、4桁の暗証番号は、10000通りあるにもかかわらず、5通りの組み合わせが20%を占めると言われています、
そのことを詐欺師たちも知っていますから、5回試すだけで、だいたい5回に一回は暗証番号の扉を破れます。
そうでなくても、機械的に暗証番号を繰り返し入力させていれば、いずれ破れてしまいます。
6について。ドコモの契約者の方はドコモ口座を保有している可能性が高く、その場合、本人確認も丁寧にされるので、詐欺師はなりすますことができません。しかし、ドコモの契約者でない方は、ドコモ口座を作ることなんて考えないのが普通です(作れることすら知らないかも。)。
それなのに、本人確認も事実上何もされないような形でしたので、詐欺師たちが簡単になりすますことができたのです。
さて、私たちが今、しないといけないことは2つです。
1 自分の金融機関の口座に、不自然な動きがないか、確認すること。
✕ ドコモ使ってないから大丈夫
✕ ドコモ使ってるから大丈夫
どちらも間違いです。
ドコモと提携していた以下の銀行をご利用の方は、ぜひご確認ください。
【メガバンク等】
みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行、ソニー銀行
【地方銀行】
伊予銀行、池田泉州銀行、愛媛銀行、大分銀行、大垣共立銀行、紀陽銀行、京都銀行、滋賀銀行、静岡銀行、七十七銀行、十六銀行、スルガ銀行、仙台銀行、但馬銀行、第三銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、中国銀行、東邦銀行、鳥取銀行、南都銀行、西日本シティ銀行、八十二銀行、肥後銀行、百十四銀行、広島銀行、福岡銀行、北洋銀行、みちのく銀行、琉球銀行
自分は大丈夫、という人はいません。必ず確認しましょう。被害に気づかないのが一番怖いです。
気づけば補填してもらえるので、必ず確認しましょう。
2 この機会に、4桁の暗証番号について考えましょう。
少し古いデータですが、4桁の暗証番号の上位5位に入るのは、
1234、1111、0000、1212、7777
で、これだけで全体の20%。1234は全体の10%を超えていて、10000通りのうち下位の4320通り全部を足したより使われているそうです。
簡単にしたいのは、忘れてしまうと困るからなんですよね。それは世界中、人間みんなそうのようで、、、。
これを5桁にすると、20%以上の人が12345を選択してしまうので、桁数はこれ以上増やせないとか。忘れちゃうから、、、。
というわけで、もし、簡単な数字を使ってる方は、ここは頑張って、絶対に他人には知られることのない数字をひねりだしましょう。
4桁で愛を守る
世界を愛で語るブログでした。最後まで読んで下さり、ありがとうございます。