もっと深い愛は、さりげない
世界を愛で語るブログ、第40回です。
最近、同じSail of the Lord ChurchのエドワードJr.さんが、時間がゆっくり流れることについてブログで考察されていました(https://atoz2020.hatenablog.com/entry/2020/06/02/202902)。
これについては、私、体験したことがあるのでお話ししたいと思います!
あれは、そう、娘が4歳の冬でした。
写真のもこもこコートを着た娘を抱っこして、私は、池袋のサンシャインシティにあるプラネタリウムに向かっていました。
その日に限って、妻氏はベビーカーを持ってきていませんでした。
池袋の交差点を左折して、歩行者天国をサンシャインシティに向かう途中、事件は起こりました。
娘を抱っこしていて足元が見えなかった私は、鉄でできた三角コーンのような車止めに気づきませんでした。
車止めに思い切り正面からぶつかってしまい、前のめりに倒れる私、その両腕には4歳の娘が抱っこされていました!
そこから、なぜか私の目の前のできごとはスローモーションで進みました。
両腕で娘を抱えながら、
1. 娘が地面にぶつからないよう、抱えた両腕を離さず、柔らかく接地させなければならない。
2.両腕で接地し、娘を無事に地面につけたら、娘の上に倒れかからないように、前方に避けなければならない。
と考え、即実行しました。
この間、たぶん1秒くらいだと思いますが、めちゃくちゃスローモーションのようでした。
そして、前方に避けたら、そこから突然時間の流れは速くなり、即、目の前はアスファルト路面で顔面からズザザザッと着地したのでした。かっこよくいえば、娘を庇って手をつけなかった、ということです。。。
幸いなことに、娘は無傷でした。泣いてはいましたが。
私の方は、顔の真ん中に擦り傷の広い道路ができてしまい、辺りは血の池みたいになってしまいました。
騒然とする池袋の路上、、、。
ただ、ありがたいことにラグビーをしていたお陰で怪我に慣れていた私は、とりあえず視力が問題ないこと、鼻や歯が折れていないことを確認し、これは擦り傷で顔だから多めに血が出てるだけだと勝手に診断しました。
そして、母がくれたコートを着ていたので、コートに血がつかない姿勢をとりながら、妻氏や周りの人の協力で、救急車を呼んで病院に行くことができました。
救急車の中でも、パニック症状を起こさないように、スマホで好きな動画を見るなどしてなんとか乗り切れました。
このとき、周りにいた方の中に現役の看護士さんがいらして、血だまりを手際よく、完璧に処理して下さいました。感激してお礼をしたいと話す妻氏に、「当然のことをしたまでです。名乗るほどのもんじゃあございやせん。」(意訳)と、さらっと話されて去られました。
超かっこいい!!!かっこよすぎる!
このときから、私は看護士さんのプロ意識に感動して心から尊敬しております。
また、救急車が来るまでの間、娘とずっと遊んで笑わせて下さった方もいらして、本当に感謝しました。
世界は思うよりもずっと優しいし、愛がある。
病院では、顔の真ん中にガーゼとでっかい絆創膏みたいなものを貼られてしまいました、、、。でも、それだけですんで良かったです。
さて、あの時、確かに目の前がスローモーションになった時間があったので、知り合いの精神科医の方にお尋ねしてみたところ、そういう瞬間には、脳の働きで時間がゆっくり流れるように感じられることがあるそうです。まさに、それだよ!といわれました。
さてさて、最後に、皆様にお伝えしたいことがあります。この話をすると、時々、
娘を守ったんだね!名誉の負傷だね!
と誉めて?くださる方もいらっしゃいます。ありがたいのですが、実は違うのです!
本当は、怪我をする数十秒前に、「前が見えにくいなあ、おんぶにした方がいいかな?」と、瞬間、考えたんです。でも、すぐにやらなかった、、、。
考えたことをすぐに実行していたら、こんな事故はなかったのです。
会社のコンプライアンス担当者としては、あってはならない失態であります。。。事故は、起こさないのがベストなのであります。
このときから、私は、思いついたら、即実行!を徹底しています。それが、最高のリスク管理です。
今でも思います。神様は、娘だけではなくて、私も守ろうとして、おんぶにしたら?と教えてくれたのかもしれない。
それなのに、私が即実行しなかったので、怪我してしまいました(それでも軽傷ですんで本当に感謝です。)。本当に残念。でも、この事故がなかったら、そのように助けて下さる神様に気づかなかったかもしれない。。。
神様も人間も、気づかないように助けるのが、最高にかっこいい。
もっと深い愛は、さりげない
世界を愛で語るブログでした。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。